49巻感想 第一弾「狂気」

49巻感想 第一弾です。
ネタバレを含みますので、自己責任で読んで下さいね。


雑誌連載を読んだ時、凄くとんとん拍子に行き過ぎるという感じがしていました。
自殺するほどの紫織さん、速水さんに庭に連れ出されたくらいで正気に戻るかなと思っていました。

狂気の描写
「お葬式」の紫織さんが物凄く怖いですねえ〜。
白目ってもともと怖いですが、ここまで怖い?っていうくらい怖いですよね。
紫織さんが池に浮かぶシーンは、ジョン・エヴァレット・ミレーのオフィーリアを思わせます。
狂気の淵で何度も紫のバラを葬る紫織さん。
あれは何度もマヤを殺してるんですよね。何度も何度もマヤが憎くて憎くて殺している。殺意の凄まじさ。憎しみの深さ。
人は生きている時、こういう深い感情は心の内に納めて表に出す事はありません。
改めてこういう感情を生々しくこれでもかというくらい見せられると、、、。
とにかく物凄い衝撃でした。側で見ていた速水さんがどれほどの衝撃を受けたかわかります。
ですから、速水さんが池の側で紫織さんを抱き上げている時、、鷹宮会長から結婚してやってくれと言われた時、「はい」と返事をせざるを得ない、速水さんもまた普通ではない状態になってしまったんだなと納得できました。
もう一度、自分自身を押し殺した速水さん。
紫織さんの狂気に負けて、結婚を再び承諾してしまう速水さんの切なさ!

でも、希望があるんですよね。鷹宮翁の事をずっと鷹宮会長って呼んでるんですよね、速水さんは。
会長から水臭いと言われても速水さんは鷹宮会長って呼ぶんですよ。「結婚するまでは」と言って。
まだ、どこか、希望を持っているんですよね。
或は、最後の抵抗かもしれません。それとも、矜持でしょうか。

速水さんと英介
速水さんは雑誌連載では英介との対立色を強めていましたが、今回、家を出るシーンで英介の「体に気をつけろよ」の言葉に「はじめてですね」といいます。英介との対立色は後退したかなと思います。
或は、先生は、英介とのバトルは最後に持って来るつもりなんでしょうか?

上演権について
二人のお手伝いさんが雑誌をみながら話しています。この会話に上演権が出て来ます。
「速水様が上演権を獲得なさるって噂の『紅天女』記者会見が話題になっていたわよ」
これ、どういう事でしょうか?
姫川亜弓が獲得するならわかるんですが、鷹宮邸ではすでに速水さんが獲得するになっているんでしょうか?
これ伏線ですかね〜、50巻への。

聖唐人
さて、今回、一番感動したのが、聖さんと速水さんの会話でしたね。
46巻最後の方、マヤが聖さんの腕を掴みます。そして聖さんが言うんですね。
「真澄様、あなたの気持ちがわかるような気がします」
これが伏線でした。
最後、聖さんの台詞。あれ、聖さんの本音じゃないかと思うんです。
聖さんもマヤに惹かれた。恋心なのかどうかわかりませんが、惹かれた。
嘘は本当の事を混ぜると真実味が増します。
速水さんにナイフを投げつけさせる程の嘘。
そこには真実があったと思います。

紫のバラの人
マヤの「紫のバラの人」への感情はもの凄くピュアな愛情ですよね。
そして、速水さんのもっともピュアな愛情もまた紫のバラの人として表現されてますよね。
もっともピュアな部分。
それを聖さんに奪われるとわかった途端の殺意でしたね。
長年の最も信頼する部下。
その人を自らの手で殺そうとする程の狂気。
あの瞬間、速水さんは自分自身を取り戻したんですよね。

49巻は速水さんが、紫織の狂気に巻き込まれてもう一度自分を見失い、聖さんのおかげで自分自身を取り戻す巻でしたね。

また、何か書きたくなったら書きます。
今日はこの辺で!
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テーマ : ガラスの仮面
ジャンル : アニメ・コミック

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殺意…

昨日の記事の中のかりん様のコメントに「頸動脈すれすれ」とありましたのが印象深く、今また49巻を見てみましたら。

なんと聖さん、スッ、と右によけてたんですね!
言い換えれば、聖さんが“闇の仕事”で反射神経きたえてる人じゃなかったならば、間違いなく命中してた、ってこと?!

うーん、さすが草野球のエース・まーくん。。。 ←ちょっと違う

あと、
> 連載中ですら、ほとんど何も書いてなかった状態なのがやっとわかりました。^^

↑↑ コレ、激しく同意、です!
休載になる直前のなんて、ひどかったですもんねぇ(あ、個人的感想です)
亜弓さんが火事を起こしちゃうーー、だなんて。火に囲まれた特訓なぞ、46巻のときの改稿でおなかいっぱいだわッ。と。
思うに、亜弓さんの代わりに、シオリーに火ィ付けさせた感じですかね。そのほうがピッタリはまりますし。

まぁ、シオリーを狂ったまま完結させることは無い、と仮定すれば、速水さんが庭に連れ出してヒナが…孵る…っていう例のシーン、あれの復活もヤブサカじゃ無いんでしょうか。。。冷静になって考えれば。。。orz

連載がいつ開始されるか現時点では情報ナシだと思うんですけども、これだけ大改稿するんでしたら、もう今後はすべて描き下ろしでいーよ、その方が先生の筆のノリが良いんじゃ?? …とも思えてまいります。
ひと月540円って、高いですよねぇ…。

と・長文まことに失礼いたしました。
かりん様、ご感想を第2弾、第3弾 と読みたいですので、このコメへのお返事は、ドウゾお気遣いくださいませんよう!(^^)

狂気

かりんさま、私も読みました!
ああーーー、かりんさまのレビュー通りでしたし、かりんさまがあれ以上レビューを書かれなかったのも分かりました。

ラストに向けて加速していますね。試演に向けて、亜弓の練習も研ぎ澄まされていきます。さすがに天才!自然界との融合という点では、亜弓さんはマヤを超えるかもしれません。でも、ハミルさんとは、まだ”もとは一つの魂”と思える関係にまではなっていないので、”恋”というテーマでは、マヤを超えられない。

うぅ~ん、この試演の行方も非常に気になります。

そして、真澄さん、はい!「もう、あなたの言いなりにはならない。」(だったかな?)から、”息子卒業”に脱皮しました。これが何を意味するのか!

確かに、かりんさまのおっしゃる通り、連載とはまったくかけ離れた内容!連載の意味が・・・(あはは・・・)。連載はパロに近い存在になったという事でしょうか。

くるりくらさまのコメントを読むまで気付きませんでしたが、ああ!確かに!聖さんは、右へよけていますねっ!!おおーーー!さすがっ!影の存在!よけていなければ命中!死んでますよね(^^;

いや、そこまで真澄も実は、マヤに対して狂気になれるほどの強い愛を持っている・・・という事ですよね。紫織も狂気ですが、実は真澄もマヤの為には狂気になれるという事です。

そしてそして!桜小路くんに対する、「彼女(マヤ)は君のものだ。」と言うところ。マヤは”もの”じゃないですけど(^^; でも、実は、真澄はマヤの事を自分のものだと思っている。昔、何巻だったか(かりんさま、すみません、調べるのが面倒で)、マヤがボロボロになって、真澄が何度も舞台に立たせようと、社長室まで呼んで言い合いになるシーンありましたよね。そこで、真澄はマヤの手をつかんで、「オレのものだ。」と言っていますよね。

速水さんの心の奥底には、マヤは自分のものだ、っていう強い思いがあるんですよ。だから、「彼女は君のものだ。」なんていう言い方、あれは、裏を返せば、「(オレのものを)おまえにやるよ。」っていう言い方にも聞こえますよね。あのセリフは、マヤが自分のものだと思っているからこそ言えるセリフだと思います。

なんてーーー!勝手な深読みしていました。では!

No title

くるりくら様
お気遣いありがとうございます。
お言葉に甘えさせていただきます(^^)

No title

○○○○○様
こちらこそ、ご無沙汰してます。^^;;
>それでも未刊行部分がオーバーラップして不安は不安ですが。
はい、不安ですよね。伊豆に行って紫織さんがまた自殺未遂で交通事故。
未刊行の悪夢が蘇りますよね。

>昔はどんな人でも「好き」になれるだったのが?愛せる」にかわってたところにマヤの心の変化出てましたね。
ですね。私もそう思いました。
検証してませんが、マヤが「愛」という言葉を使ったのはこれが初めてでしょうか?

コメントありがとうございました。^^

No title

こたん様
お返事、遅くなってごめんなさい。
>ラストに向けて加速していますね。
はい、加速してますよね。
終わってほしいけど終わってほしくない、みたいな感じです。^^

>、”恋”というテーマでは、マヤを超えられない。
ですね。
見せる演技では亜弓さんの方がはるかに上を行きますから、このあたりでマヤに勝ち点が上がるようにしているような気がします。


>そしてそして!桜小路くんに対する、「彼女(マヤ)は君のものだ。」と言うところ。

そうなんですよ!
桜小路君には「君のものだ」って言えるんですよね。
でも、聖さんが「紫のバラの人」としてマヤを「いただきます」って言ったら相手を殺すほど拒絶するんですよね。

今日の感想にも書きましたが、速水さんは表の顔では船での出来事がなかった事にしなければなりませんから、ああいったかなという気もしました。
何度も読んでいるといろいろ思いつきます。

長文のコメントありがとうございました!

No title

○○○様
草野球! 確かに伏線かもしれませんね。^^
私自身の話で恐縮ですが、パロ「時計樹に飛び込んで」を書いた時、真澄様の戦闘方法は「石を投げる」にしました。^^
やっぱり野球の話があったので。^^

49巻感想を読みまして。

かりんさまのコメントいつも堪能させてもらってます。真澄の狂気は、嵐が丘のヒースクリフに通じる気もします。紫のバラの人の立場を横取りされそうになって、われを忘れる場面が強烈でした。49巻は心理的に苦しい、濃い内容で、でも最後に救済を示唆する場面で終わりますよね。続きの明るい展開を予感しますが、しかし。 49巻1冊で、2011年11月号1回分の内容を膨らませただけ、と言えなくもないのです。時間的には舞台稽古まで行っているので、単行本50巻では連載時の冗長な稽古場面が整理されて欲しいです。もちろん、シオリンを闇から救い出す展開もね!

No title

10/07 11:06 に拍手コメントを下さった ○○○○様(ひらがな4文字)
拍手コメントありがとうございます。
お久しぶりです。いつも読んで下さってありがとうございます。
>エキセントリックで、ストーリーにメリハリをつけていて さすがです
はい、さすがですよね!
素晴らしかったです。衝撃の1冊!でございました。

>まさか、ここで伊豆が出るとはおもいませんでした
ですね〜。まさかの伊豆行きになりました。^^

>真澄様 交通事故に会うのでしょうか?
最悪、死ぬんじゃないかと、、、。
もっとも辛い結末ですよね。私としては、先生がこのシナリオを選択しないでくれる事を願うばかりです。
速水真澄のいない「ガラスの仮面」なんてガラカメじゃない!と思ってます。

>これからも一緒にガラかめを追いかけましょう。
はい、一緒に追いかけましょう!
暖かいコメントありがとうございました。(^O^)/

RE:49巻感想を読みまして。

マスミン頑張れ様
>49巻は心理的に苦しい、濃い内容で、でも最後に救済を示唆する場面で終わりますよね。
はい、そうですね。もの凄く濃い内容でした。
まさか、ここまで改稿するとは思ってもいませんでした。ほとんど、書き下ろしでしたね。

今は黒沼組がリハーサルを行っているので、試演一週間前の水曜日ですかね。
私もシオリンを早く闇から救いだしてほしいです。
シオリンが幸せにならないとマスマヤも幸せにならないですよね。
コメント、ありがとうございました!^^

No title

10/07 23:19 に拍手コメントをいただいた○○様(ひらがな2文字)
>愛のある読みの深い解説が好きです。

ありがとうございます。(^_^)

>あれだけの惨状を目の当たりにしてそれでも意思を曲げないとしたら

ですよね。私もそう思います。
あれだけの惨状、狂気を目のあたりにしたら、引くしかないですよね。
特に速水さんは、紫織さんが聡明で優しく美しかった時をよく知っているわけですから。

>もっと絆が深まって、2人とも強くなり、そしてまだまだ続くいろんなことを克服していく・・みたいな。

いいですね。それ!私も大賛成です。(^O^)

マヤちゃん、可愛かったですよね。無事、速水さんと伊豆で会えますように!
拍手コメントありがとうございました。
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